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草間 義紀; 木村 晴行
プラズマ・核融合学会誌, 75(5), p.525 - 536, 1999/05
核融合炉心プラズマにおいて、高速粒子の閉じ込めを劣化させる原因の一つに、高速粒子が起こす集団現象がある。トロイダルアルヴェン固有モード(TAE)が高速粒子によって励起され、それによる高速粒子の異常拡散が起こることが理論的に予測された。1990年にTFTRで行われた実験において、理論的予測どおりにTAEが発生し、それに伴う中性子発生率の低下が観測された。これを契機に、JT-60を含む多くのトカマク装置における実験と理論的研究が精力的に行われた結果、ここ10年間でアルヴェン固有モードの理解が大きく進展した。本編では、トカマクプラズマにおけるアルヴェン固有モードの実験と研究課題について、モードの励起と同定、しきい値と安定性、モード構造及び閉じ込めへの影響を中心に述べている。